季節の変わり目に注意したい子どもの体調管理
暑かった夏が終わり、少しずつ秋の気配を感じる9月から10月。日中はまだ暑いのに朝晩は涼しくなるなど、一日の中でも気温が大きく変化する時期です。
こうした季節の変わり目は、子どもの体調にも気を配りたいタイミングです。「朝は元気だったのに夕方になったら鼻水が出てきた」「急に食欲がなくなった」ということもあるでしょう。
特に小さな子どもは、自分の体調をうまく言葉で伝えられないことがあります。毎日の様子を観察しながら、いつもと違うサインに早めに気づいてあげることが大切です。
季節の変わり目は「いつもと違う」に注目
子どもの体調を見るときは、体温だけで判断するのではなく、普段との違いを確認しましょう。
食欲や機嫌も大切なチェックポイント
朝起きたときや保育園・幼稚園から帰宅したときなどに、次のような様子がないか確認してみましょう。
・いつもより元気がない
・食事や水分をあまり取らない
・寝つきが悪い、何度も目を覚ます
・鼻水や咳が出ている
・顔色が悪い
・いつもよりぐずることが多い
・便がゆるい、または回数が増えている
「熱がないから大丈夫」と考えるのではなく、子どもの機嫌や食欲、睡眠、水分が取れているかなどを総合的に見ることがポイントです。
日本小児科学会も、子どもの発熱時には体温だけでなく、水分が取れているか、普段どおり眠れているか、ぐったりしていないかといった全身の状態を見ることを重要なポイントとして案内しています。
家庭でできる体調管理のポイント
季節の変わり目を元気に過ごすために、特別なことをする必要はありません。毎日の生活習慣を整えることから始めてみましょう。
1.脱ぎ着しやすい服装を選ぶ
秋口は、朝は涼しくても日中は気温が上がる日があります。厚着をさせすぎるのではなく、カーディガンや薄手の上着など、簡単に脱ぎ着できる服装がおすすめです。
外出するときは、その日の最高気温だけでなく、朝晩の気温も確認しておくと服装を調整しやすくなります。
2.こまめな水分補給を忘れない
秋になって涼しくなると、夏に比べて水分補給を忘れがちです。しかし、9月頃はまだ暑い日もあり、屋外で遊んでいるうちに汗をかくこともあります。
子どもは遊びに夢中になると、自分から水分補給や休憩をしないことがあります。大人が声をかけ、こまめに水分を取らせましょう。こども家庭庁も、子どもの熱中症予防として、大人が様子を観察しながら適宜休憩し、十分な水分補給を行うことを呼びかけています。
3.睡眠時間をしっかり確保する
夏休みや旅行、帰省などで遅寝・遅起きが続いた家庭では、秋になっても生活リズムが戻りきっていないことがあります。
まずは起きる時間をできるだけ一定にし、朝食を取ることから始めましょう。夜はテレビや動画を見る時間を調整し、落ち着いて眠れる環境をつくることも大切です。
「昨日寝るのが遅かったから今日は早く寝よう」など、毎日の中で少しずつ調整していきましょう。
手洗いなど基本的な感染症対策も
保育園や幼稚園など多くの子どもが集まる場所では、さまざまな感染症が広がることがあります。
帰宅したら手を洗う、タオルを清潔に保つ、十分な休息を取るなど、基本的な対策を続けましょう。
また、咳や鼻水、発熱、下痢などがある場合は、無理をして登園や外出をさせず、まずは子どもの状態をよく観察することが大切です。
こんなときは医療機関への相談を
子どもが体調を崩したとき、「病院へ行ったほうがいいのかな?」と迷う保護者も多いでしょう。
体温だけでなく全身の状態を確認
水分がほとんど取れない、尿が少ない、顔色が悪い、呼吸が苦しそう、ぐったりしている、意識がはっきりしない、けいれんがある、嘔吐を繰り返すといった症状がある場合は、速やかに医療機関へ相談することが勧められています。
判断に迷ったときは、かかりつけ医への相談に加え、夜間や休日であれば「こども医療電話相談(#8000)」や、日本小児科学会の「こどもの救急」などを活用する方法もあります。
毎日の小さな変化に気づいてあげよう
季節の変わり目の体調管理で大切なのは、「風邪をひかせないようにしなければ」と神経質になりすぎることではありません。
食事は取れているか、よく眠れているか、機嫌よく遊べているかなど、普段の子どもの様子を知っておくことが、体調の変化に気づく第一歩です。
朝晩と日中の気温差に合わせて服装を調整し、水分補給や睡眠、手洗いなど基本的な生活習慣を意識しながら、親子で元気に季節の変わり目を過ごしましょう。
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